事務所内勉強会
（平成２９年２月１日）

本日、被害者参加事件をテーマとした事務所内勉強会を開催いたしました。

被害者参加事件は、近年少しずつ増加しているとはいえ、まだまだ新しい分野の一つと言えます。

今回の事務所内勉強会では、実際の経験に基づき、具体的に被害者参加弁護士（被害者の方の代理人）として被害者参加事件を進めていくにあたっての注意点を確認いたしました。

注意点とは、例えば、被害者参加事件は、時間的な制約の中で最大限の活動を行うことが求められるケースが多いという点です。被害者参加は、加害者が被告人となっている刑事裁判に被害者側が参加するという制度であるため、どうしても裁判所・検察官・被告人側がすでに定めているスケジュールの中で動かなければならないという面は否めません。また、被害者の方は、大きな苦しみをを抱えながら、事件によって生じた様々な生活の変化への対応に追われる日々を過ごします。そのような中で、被害者参加をするか否かについてすぐ決断するのは容易なことではありませんから、弁護士が被害者の方からご依頼を受けて具体的に動き始めるのが刑事裁判が差し迫った時期であるというケースがあることも、無理からぬことです。弁護士には、そのような制約の中でも最大限の活動を行い、被害者の方に「被害者参加をしてよかった。」と思っていただけるよう力を尽くすことが期待されているということにつき、あらためて気づかされました。

今後、被害者参加事件においてより良い業務を提供させていただくことにつながる、有意義な勉強会となりました。

※本ページの記載事項は、記載時点における法律、状況等を前提にして記載しております。